Welcome To Taiwan East Coast

2019東海岸大地藝術節精華影片

2019策展論述

2019《潮間共生》の「潮騒の歌」

台湾諸島東部が世界の島々と海洋図の中における位置を探索してきました。2019年の東海岸大地芸術祭では「潮騒の歌」をサブタイトルに、東海岸における生活の時間感覚について討論して行きます。旅人たちはよく、「花東は本当にのんびりしていて、素敵な場所だ!」と言いますが、実際にここで生活している方に言わせると、「全然のんびりしていない。毎日忙しくてたまらない」そうです。ここで生活する者は、生活のリズムを四季に合わせて調節します。例えば長い夏になると、午前十時から午後三時の猛烈な日差しを避けるため、朝日が登る前から仕事を始めます。冬になると東北より季節風が吹きはじめ、魚の群れも冬を過ごすために海流に乗って南の方へやってきます。一番風や波が強い時期ですが、漁師にとって一番忙しい時期でもあるのです。その他にも毎日、長い長い海岸線で海藻、貝類や魚を捕る阿美族の方たちには、体内に潮の満ち引きが自動で計算できる機械が組み込まれているようで、潮間帯で採取している時でも、頭をあげて波を注意深く観察しています。3つの大きな波と5つの小さな波。

潮騒ぎに合わせて頭を上げたり下げたりしており、のんびりしているように見えますが、実際にはとても集中する必要があり、代々蓄積してきた知恵と経験が必要なのです。これが東海岸生活における独特なリズムなのです。そこで2019年は「潮騒の歌」のテーマを借り、月光海音楽会の音楽と舞踏デザイン、年度の駐在創作発表などを通し、東海岸の生活が海洋の潮の満ち引きに深く影響され、育まれてきたローカル文化と独特な音楽性と時間感覚を再現します。