Welcome To Taiwan East Coast

東海岸大地芸術祭

About Taiwan East Coast Land Art

東部海岸風景区にて、東海岸の自然環境、地形、空間美学などを取り入れた作品で、東海岸ならではの大地の悠々な美学表現する予定だ。この芸術祭は現地住み込み創作、地元の参加に重きを置いてあり、芸術が自然や人文との間に生まれるコミュニケーション、東海岸の気候と環境地形に適応することを強調している。現代の文化観光政策を通じ、ローカルと国際的なの芸術の力を集め、東海岸特有の文化と地形風貌の表現を目的としている。

2022策展論述

2022 Curatorial Discussion

太平洋諸島島民は、自身の家を太平洋に分散する点ではなく、「衆島の洋(sea of islands)」の中にある駅だとみなし、彼らが実践してきた新旧のこと(旅行、訪問、貿易、そして移住)の上に成り立っていると信じている。…「衆島の洋」は外から内に繋がっている地域であり、日常的な実践により島々を、そして大陸へと繋げている離散の地である。

———James Clifford

今年で第八回目を迎える「東海岸大地芸術祭」は、同じく島嶼と海辺で開催しているためか、「台湾の瀬戸内国際芸術祭」と称されることがよくあります。

しかし台湾東海岸と日本の瀬戸内海諸島を比べると、天候や文化、歴史、そして直面している問題など、様々な面で相違点があります。芸術祭の総合ディレクター、北川フラム氏は、「瀬戸内海は日本列島にとって、母親の子宮のような存在だ。静かで平穏な海は、豊富な栄養とエナジーを提供してくれる」と語ります。近代では工業化やグローバル化の影響により、瀬戸内地域の島々の人口は減少し、島内の高齢化が加速的に進み、この海から活気が消えてしまいました。かつての瀬戸内海にあった活気を取り戻そうと、島々の独特な文化を繋ぎ合わせて瀬戸内海に再生の機会と価値を生み出し、「希望の海」として、そして「海洋復権」を軸に、2010年第一回瀬戸内国際芸術祭が開催されました。一方で、東海岸大地芸術祭も芸術祭の実現を通じて、旅人や訪問者と現地で生活する人々を繋ぐ懸け橋となり、歴年のテーマにおいても自然環境やローカルの阿美族文化から、台湾が海洋島嶼国家であるのに忘れ去られてきた海洋文化の精神を論じてきましたが、私達が語る海洋の観点を日本内海諸島の文化復興に比べると、私達のはより太平洋島民の「衆島の洋」の視点に近いと感じられます。

すなわち、島嶼から見た海洋/海洋との繋がり、流動性の中から、自分たちが多数の繋がった島嶼の中にいることを再認識することでしょうか。多くの歴史学者は、「21世紀は太平洋の世紀だ」と語ります。台湾を中心とした視点から観ると、台湾は海洋アジアの中心に位置し、海洋中国や海洋日本、そして海洋東南アジアの中心にあり、太平洋南東語族の起源で母親の島だと言えます。

しかし中心や端は相対的なもので、台湾は「衆島の海」の一員であることに変わりはありません。台湾は海洋の中で世界と繋がり、一日の最初の陽光と月光を浴びる東海岸は、台湾が数々の衆島の海に面する最前線なのです。

海から世界と繋がる―、それは世界中が疫病で国境を閉ざし、人々が今までみたいに迅速に世界各地を往来できなくなった今、さらに大切になりました。海洋がもたらす保護力、包容力、そして繋がりの強大な力を改めてその身で体感し、絶えず変化し移り行く世界の中で、自分自身の立ち位置を再確認できるのです。