林琳/黄錦城

バカフライワークショップ　林琳/黄錦城

波に突く者/Lafifihay malalokay a talafa’inayan

素材：籐（ラタン）、竹、金属パイプ
サイズ：400cm*250cm*200cm

二組の螺旋が連なる∞状のわっか、秀姑巒渓が海へと繋がる場所、河と海が交わり、大小の波が絶え間なく生まれ、豊富な海洋生態系を表現している。線の間に流動している小さな丸い籐の絵柄は、回遊してくる稚魚を表現。円錐状の竹パイプの組み合わせは、荒波を乗り越えていく筏を表現した。静浦と長い海岸線上の海の男たちの、千百年以来の漁業生活を称えている。とくに深夜に河口で三角網を使い、稚魚を捉える作業は、大きな波を体に受けながら、重たい三角網を海底の砂浜に差し込む。一つ一つの巨大な波の衝撃、海流の強い流れに盾突く。そしてようやく朝日とともに、大漁の収穫と無事な姿で家に帰るのだ。