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伊祐•噶照 Iyo Kacaw

駐在芸術家紹介

花蓮港口部落に生まれ、幼い頃から創作に対する情熱と才能を見せてきました。軍隊退役後に部落に戻り、同じ港口部落出身である芸術家の拉黑子Rahicに学び、20年近く活発的に創作を続けてきたIyoは、台湾東海岸の現代芸術創作家を代表する人物となりました。Iyoは軍隊服役時代を除き、ほとんど部落から離れたことはなく、部落の人々にとって健康で賢い男性が都市部に行って働かないのは理解しがたいことでした。そこで己が有用な人であることを証明するためにも、部落に戻り母体となる自分自身の文化を学んで創作するにあたって、彼は父親から海に関する知識を教わりました。現在でも、Iyoは多くの時間を海辺や海中で過ごしています。部落の年配男性から潮の満ち引きの観察、投網、網の設置、魚の捕り方、採取方などの伝統的な海の生活技能を学びました。また、体と海の関係につい改めて探求し、海辺に隠れてぼーっとしたり思いにふけたりと、己の創作の源を大切に育んできました。彼の創作は海に関するものばかりで、インスピレーションも海から得ています。砕けた流木や石、廃金属線などを巧みに重ね合わせ躍動感あふれる流線的な構造に仕立て上げたりするのは、Iyo個人の独特な創作言語になりました。

 

作品簡介

作品名:月は海に住んでいる

作家:伊祐•噶照 Iyo Kacaw

素材:鉄筋

サイズ:長さ500cm、幅200cm、高さ350cm

場所:加路蘭、中央圓丘上

 

今回「海歌山和-海が歌えば山が応える-2021東海岸大地芸術祭」に向けて創った《月は海に住んでいる》は、加路蘭遊憩区にあります。リサイクルされた廃鉄筋を使い、巻いて引いて、月光が海面から昇る様子を創り、島の端に向かって、海面で上下する燦々と輝く光の道を描きました。Iyoは子供の頃、海の中から月が昇ってくるのを見て、月の家は海の中にあるのだと思っていました。部落の人は月を観察することで、潮の変化に関する大事なメッセージを、大海の呼吸のタイミングを読み取ります。月と太陽の引力の影響で一日24時間に2回の満ち引きがあり、その時間帯は、海洋民族Pangcah人(阿美族の自称)にとって、海に入って漁、貝類や海藻類を採るかを判断するときでもあります。人、島、月と海の緻密な関係は、Pangcah人が物心両面のタンパク質を探す冷蔵庫でもあるのです。

駐地創作地點

加路蘭 導航至作品地點