駐在芸術家紹介
阿美(アメイ)族の芸術家、愛称は豆豆。18歳から台北西門町で12年間生活した彼女は美に対する鋭い嗅覚を頼りに、天然の素材をモチーフにしたデザインで、デパート界で有名なショーケースデザイナーになりました。1996年、他の先住民芸術家に出会ったことがきっかけで、彼女の創作魂に火が灯り、東海岸に戻り創作と生活に専念するようになりました。2002年には親しい友人たちと「意識部落」を発足して都蘭付近に定住し、今に至ります。流木を始めとする様々な素材を扱うのが得意で、人の霊性と自然の神性にある神秘的な関係への探求を続けています。20年余りの創作生活では、国際芸術家との交流や創作の他に、国内美術館や展示スペースにも彼女の創作の足跡があります。Rubyの創作プロセスは、完成した芸術作品を求めるだけではなく、彼女自身の生命に対する自己解釈と自己創造が含まれています。単一の形態にこだわらない彼女は、未だ探求されていない領域に向かって歩み続け、最も新鮮な空気を味わっています。
作品簡介
作品名:踊る風
作家:魯碧•司瓦那 Ruby Swana
素材:鉄、鉄筋、ステンドグラス
サイズ:長さ600cm、幅200cm、高さ300cm
場所:石雨傘、南側の草地
今回の作品《踊る風》は、透き通った青空と、みずみずしい緑が広がる石雨傘遊憩区に、鉄板と鉄筋を使って、海岸を吹き抜ける風や、踊るような木の梢、積もる波の花など、万物生命の躍動感を創りました。風が山と海の間を行き交い、万物が海の歌と山の応答の間で踊りながら成長していきます。
風よ
そなたには様々な名前がある
台風 竜巻 東北季節風 そよ風 ……
形は無いけれど 雲の間に 波の飛沫に 梢に 草花に そなたはいて
時には優しく草花とこそこそ話をしたり
時には大地の舞を踊る姿も見れる
大地がそなたのリズムに乗り 種も飛び交い散布し
生命力に溢れた大地が生まれる
そなたには形がなく 天地の間で 踊り舞う
もし形があるとしたら どのような姿だろうか? 場所を一つ選び 海辺か 日が昇る所か 雲が多い所か そなたが踊る姿を思い浮かべ 天地の間でそなたの舞を踊る……