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林淑鈴

駐在芸術家紹介

もともとは布袋劇(人形劇)で使われる人形の帽子や服装を制作を得意としており、有名な劇団「亦宛然」掌中劇団で、伝統的な人形の服装デザインを記録し、台湾でも数少ない布袋劇服の制作過程を伝承してきました。1995年にダイビングしたことをきっかけに海洋撮影に入れ込み、海洋の神秘的な生命形態に夢中になりました。海底生物の千変万化な色彩、行動パターン、成長過程、そして海中の静寂で安らぐ雰囲気に深く影響されました。空間に対しても新たな理解が生まれ、静かで濃霧の中にいるような空間において、自分自身と大自然との関係性を見つめ直すようになりました。陸地では高層ビルが立ち並び、どこに行っても人間の生活の跡があり、呼吸もまた当たり前となり気にかけなくなります。「しかし海に潜ると、人類の小ささを感じ、広大で豊かな自然と、そして毎回の呼吸の大切さが身に染みました。」

2010年に花蓮に移住し、竹と藤から作り出す新たな生命の形態-編物に出会いました。自由自在な心と浮世離れした性格で、編物芸術、立体陶芸彫刻、インスタレーション創作等、領域を越え活躍しています。その作品には燦々と輝く情熱的な創造力と生命力だけではなく、芸術家が生命に対する「自由」の価値と信仰も表現されています。

 

作品簡介

作品名:山は凝結した波、海は流れる光

作家:林淑鈴

素材:回収可能なポリエステル高強度繊維、鉄筋、ワイヤロープ、円形の鏡、白の丸石

サイズ:広さ10m*4m、高さ2m

場所:鹽寮15.5キロ地点、臨海草地

 

今回の作品《山は凝結した波、海は流れる光》は、花蓮遊客中心にあるガーデンの最も浮世離れした閑静な隅にあります。彼女にとって、大型の屋外インスタレーション作品の魅力とは、作品を通して展示する場所とのふれあいであり、観客を創作者の創作意識の中へと「誘って」いきます。

東海岸大地芸術祭りの作品は細長い海岸線上にあり、そこは海と山が寄り添い、波は昼夜問わず山に語りかけ、山はグイグイと海に足を伸ばしている場所です。海岸から沖合に出ると、そこは深く美しい太平洋で、黒潮が北から南へと伸びています。南島民族の回遊の宿命を物語るようで、流木のように海から漂い、陸に上がり、山に沿って夢を立ち上げ、海を望むところに住み着きます。内面的な探求から満足を得られない時、人々は遠方の未知を見つめ向かっていくのです。

先住民の文化記号は生活の観察から生まれます。連続した菱形の模様を、海の民は水の模様と呼び、山の民は山の模様と呼びます。山と海が寄り添うこの場所では、山の模様は水の模様であり、作品の記号はこうして生まれるのです。

 

未だ現像されてない

陸の陰画

 

紋様を紋様に結び

神と神を隔て

………

 

輝く白へと砕ける

最も重い青

 

彼岸へとくり返す

未生以前のどよめき

—————————————————谷川俊太郎 <海よ>

駐地創作地點

花蓮遊客中心 導航至作品地點