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Apo’ 陳昭興、王亭婷

藝術家簡介

団体展示企画

2017-2020

秀姑巒溪河口における阿美族口承の歴史創作
2019

台湾原住民族文化園区にて、「聞こえない歴史を見つめる」展の企画及び参加

2018

南島国際美術賞に進出

Pulima芸術祭「Micawor 翻動」に参加

台湾原住民族文化園区「記憶をポケットの中へ」創作プランに進出
台東生活美学館「花東創作生活祭」に参加

観光局「花東地区特色ツアーの構想及びマーケティング」に参加

映像作品「家に帰る道を見つける」

2017

花蓮県台湾原住民族文化館での個展の企画及び参加
Kamaro’anが台湾文博会「私達は文化の中で爆発する」での展示に参加
台南札哈木会館「’Icep愛し続ける-阿美族文化展」に参加

 

団体コンテスト

2018

南島国際美術賞を受賞

Pulima芸術賞入選

2016

花蓮県港コミュニティの建設にて、審査員特別賞及びコミュニティ構想計画資格を獲得

 

個人コンテスト

2018 陳昭興
原住民族テレビ映画「巴克力藍の夏」助演男優、アメリカヒューストン国際映画祭金賞を受賞

2018 王亭婷
中華文化総会主催の「花蓮有靠山」映像コンテスト、優勝
花蓮県政府主催の「eye 花蓮」映像コンテスト、優勝(陳昭興出演)

作品簡介

満潮を待つ-おじいちゃんの魚籠

私達が住んでいる東海岸港部落で魚を捕る前には、投網をする二時間前から海辺の岩礁で待ち始め、遠く海の境界線を眺めながら、満潮時にやってくる魚の群れをじっと待ちます。とても効率が悪く思えるライフスタイルですが、原住民族が自然の永遠なる時間に順応し、彼らが禅を体現しているとも言えます。潮の満ち引きが絶え間なく続き、全ては循環しており、時間を忘れさせてくれます。族の方はひたすら働き、待ち続け、それは時間をも超越していき、豊富な魚の群れを待つうちに、彼らは家族を養う希望を見出すのです。それゆえ、族の方は生活の全てを漁業に、栽培に、手作りの編み物に捧げます。彼らは文化と精神に永遠の命があることを身を持って体現してくれているのです。

しかしながら1980年代に定置網漁法が盛んになり、古くから伝わる景色が変わっていきました。海面上で満潮を待っていても、魚の群れがやってこなくなり、代わりに定置網のブイが連なる深く広い漁場しか見えなくなりました。大小の魚は中に入ってしまうと、そこは墓場同然。一日に2回引き揚げる定置網の収穫量は非常に多いですが、海で生きている東海岸部落にとって、日々枯渇していく水産資源は深刻な問題です。海上のブイは、生き生きとした魚群の代わりになり、環境が破壊され、将来、族の方は海に希望を抱かなくなり、若者も漁業で生きていけなくなり、原住民族の海洋文化に伴う生活風習も伝承されなくなり、全ては魚群とともに消えてしまうのです…。これは日々海と向き合っている私達が感じている危機です。族の方達は、海辺から戻ってきた人たちを待ちわび、魚籠からどんな収穫があったのかを分かち合います。毎回収穫量が多い人対して、その魚籠が彼のために魚をもたらしてくれたことを褒めます。しかし現在、魚の量が減り、逆にゴミの量が増えてきました。リサイクルが得意な族の方達も、廃プラスチック、特にブイなどを使い、様々な容器、アート作品を創り出します。さらにはPawPawバンドが使うドラムも作っていますが、人類の生活はプラスチックに溢れ、もう後戻りができないのを象徴しているかのようでもあります。

作品が表している海面にいるのは魚群でしょうか?ブイでしょうか?お互い話し合い、思考が錯綜していき、定置網に囲まれた巨大な魚籠で、入ったら出られない片道通行の通路をデザインしました。観客は太平洋の漁場にいる魚群になり、最後にはブイ魚群とともに竹で編み上げた魚籠の空間にたどり着きます。伝統文化と自然素材に優しく包まれ、共に台湾東海岸と、阿美族が使う伝統的で永続的な漁法の良さが、工業の破壊的な漁法と太平洋上に共存していることを記憶していきます。PawPawバンドの青年らと知り合い、彼らにも伝承の使命と情熱があることを知り、尊敬の念を禁じえません。私達はこの子達が愛する山海の環境と部落文化を守っていく責任があるのです。