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10/02︱戴曉君

屏東県牡丹郷石門部落出身の排湾族シンガソングライター、その実力のある歌唱力は、厚みがあり暖かい。大学時代にはメタルロックであったが、故郷へ戻った後には恒春民謡隊やMAQATI音楽チームと共に創作に励み、音楽スタイルも徐々に変化していった。戴曉君が創作する音楽は原住民曲風になっていて、そこにポップや民謡、ラテンリズム、そしてワールドミュージックなどを融合させた独特なスタイルである。彼女の作った曲を聞けば、またたく間にその独特な魅力に魅了される。

2011年「台湾オリジナルポップミュージック大賞-原住民語組」に参加し、オリジナルソング<音樂成年禮>を披露したところ、最優秀賞を獲得した。しかし、彼女は一時の名声に自我を見失わないよう、オーストラリアでワーキングホリデーすることを決意。外国の地でさまよい、ストリートパフォーマンスをする中、八八災害後の故郷を思う気持ちをもとに<悲傷彩布>を書き上げ、2014年「オリジナルポップミュージック大賞」で最優秀賞を獲得した。

2016年、初となる個人アルバム《順著河流走》をリリース。第28回金曲奨と第7回金音奨の多数項目にノミネートされた。2019年にはセカンドアルバム《裡面的外面》を発表。戴曉君は常に「音楽から家へ帰る道を探す」ことを自分の創作理念としている。

戴曉君は国内で様々なイベントに出演し、日々の生活を観察しながら創作のエナジーを保っている他、普段から部落とその生活に焦点をおいている。現在屏東恒春半島に定住しており、10年に渡り部落の若者とともに「KAPANAN部落文化音楽祭」(元「MAQATI音楽祭」)を開催してきた。部落のパワーを集め、部落の若者が文化芸術を交流するプラットフォームとしている。

部落文化の伝承以外にも、曉君は恒春民謡隊の固定講師であり、恒春地域のおばあちゃん、おじいちゃんとともに、月琴で人生を語りあっている。また、半島地域にある小学校ではギターや月琴の先生としても活躍していて、音楽を通じて、社会的弱者層の子供達と放課後の時を共に過ごしている。もっとも年配の方と、子供の心をわかっている原住民シンガソングライターと言われるゆえんだ。

戴曉君

2020月光.海/十月份/演出團隊