Welcome To Taiwan East Coast
Home10/03︱泥灘地浪人

10/03︱泥灘地浪人

アメリカとイギリスからやってきた、今は台湾に定住している音楽家たち。2003年台北大安森林公園流浪的歌音楽祭の舞台で、冗談交じりに自分たちのことを「泥灘地浪人」と呼んだ。当時、彼らはアメリカ早期のブルーと民間音楽の間にある面白みに富んだその音楽は、千人を超える観客に深い印象を残すとは思ってもみず、彼らの音楽によって、ロックが台湾各地で新たな風を吹き起こすとも知らなかった。そして彼らがリリースしたアルバムの一枚が、グラミー賞を受賞するとも知らなかったであろう。

2018年、泥灘地浪人は四枚目のアルバム《擒虎記》をリリースし、15年間に渡る旅路を記録した。アルバムリリースを祝うため、バンドは9月22日流浪之歌音楽祭(2018 MMF mini小流浪)の夜7時から、秋季の巡回コンサートを始め、10月27日の香港惨島ブルー祭にも出演した。

ここ数年、彼らは音楽に対する初心を忘れず、同時に自らを磨き、伝統音楽の中から新たなスタイルを探している。

リーダーと作曲家陳思銘(David Chen)は、アメリカと台湾の民間伝説について研究し、共に2013年にリリースされたアルバム《寶島賣藥秀》(2015年グラミー賞最優秀アルバムパッケージデザイン奨にノミネート)のために曲を書いた。

新アルバム《擒虎記》内にある22曲のほぼ全てがオリジナル曲であり、バンドの音楽スタイルは常に進化し続けている。Davidは更に深く研究し、ジャズの民間起源とその流派がメジャー文化に対する影響をも加え、より複雑な物語集を作り上げた。新たな曲目は戦前のブルー、ジャズ、弦楽器、そしてアジア民謡が含まれ、同情心、魂、ユーモアを伝えると同時に、種族と移民、宗教と信仰など、現世代が共鳴できる議題に応えている。

泥灘地浪人

2020月光.海/10月份/演出團隊