
神棍樂團は、西洋ロック/チャルメル/二胡/太鼓/古琴/琵琶/馬頭琴などの中国楽器を融合し、南北管/仏道教/客家/蒙古音楽などの要素を取り入れ、ロックの批判精神に伝統楽器と民俗文化を織り交ぜている。そこに生まれる矛盾に対し、バンド名の「神棍」を使い諷刺感に満ちた音楽態度を作り上げ、魔幻で奇妙な「タンキーロック」を作り出した。周星馳映画の《国産零零七》に登場するキャラクター、聞西(ダ・ヴィンチ)の名前も借り、音楽での奇怪な発明家の意味にちなんで「バンド界のダ・ヴィンチ」と称される。
2006年に結成し、その年に海洋音楽祭審査員団大賞を受賞。2009年にはYAMAHAホットミュージックコンクール台湾地区で優勝し、同年に発表したファーストアルバム《萬佛朝宗》も好評を博した。当アルバムは第一回金音奨最優秀バンド、最優秀新人の二つにノミネートされた。2012年リリースのアルバム《九號公路》は第三回金音奨最優秀ロックシングルにノミネートされ、その年には2枚目の実験性アルバム《神棍被電了》もリリースした。台湾の様々な音楽祭に参加している他、近年では中国南方四大都市、韓国、ニュージーランド、オーストラリア、シンガポール、マレーシアなどにも出向いている。その他にも台北で開催された2017年夏季ユニバーシアードの閉会式、台北提燈祭開幕式のトリを務めたり、更には音楽界の大御所である羅大佑と《週三倶楽部》で共演を果たした。6年ぶりにリリースされる待望の大作《神一樣的存在》も業界から期待されている。
神棍樂團