
高偉勛、もしくはShan Hay、台東卑南族Kasavakan部落生まれの男の子だ。
口数が少ない彼は、とても鋭い観察力を持っている。ギター一本で音楽を作り、君の物語、彼の物語を、そして聞きたい音楽作り出していく。まるで夜中に散歩する語り手のつぶやきのようで、都会と部落の間を彷徨う雰囲気を醸し出している。
部落から台北へ、高偉勛は行き来する生活の中で、都市のハイペースになれていくと同時に、たまには足を止め、忘れ去られた気持ちに耳を傾けている。毎日の積み重ねで、様々な音楽を、物語を生み出してきた。
高偉勛の透き通るようなハイトーンの歌声は、聞くものの心の傷を癒やしてくれ、特に都市部で頑張る若者の心に響く。
2019年《聲林之王2》に出演し、番組中のパートナーである吱吱と全く新しい作品、《5 a.m.》を作り出した。初出演後、李玟らの審査員団から高評価を受け、注目度が最も高い作品となった。動画サイトにアップロードされ、156万回も再生された。
今年の東海岸大地芸術祭、高偉勛 Shan Hayは、彼の持つ歌声と創作力で、月光のもと、君と、私と、一人ひとりの物語を歌ってくれる。
高偉勛