
まだ若いLowkingは花蓮出身。歌声は明るく自信に満ちており、土地に対する優しさがあります。決して妥協しない目つきをしていますが、笑うと朗らかなTruku男子に変わります。R&Bを基調とした歌声は、軽いラップやエレクトロニック音楽、民族風要素が織り交ざっています。アップテンポなリズムに歌声が合わさった、裏山の空気のように自由な曲風が特徴です。「2018 Taiwan PASIWALI音楽創作コンテスト」で最優秀創作奨を受賞、2019年《海辺の子供》の演出に参加し、メディア審査団大奨を受賞、第32回金曲奨最優秀原住民語歌手奨も受賞しました。
若い歌声で故郷の物語を歌うLowkingは、自分の音楽の中に原住民の文化を取り入れています。<山間一夢>の族語歌詞を書くとき、色々な語句の言葉の情緒を「二重で翻訳」する必要があり、とても難しかったそうです。
“Lowking”とは太魯閣(タロコ)族語で「勇敢、勇気」を意味しており、彼の出発地点にもなっています。Lowkingは部落で育っておらず、太魯閣族に関する知識は全てお婆ちゃんから教わりました。大学時期に交友関係が広がって様々な地方から来た人々と知り合い、自己探しの重要さ、そして自分の母体文化への理解への薄さに気が付きました。徐々に太魯閣族としてのアイデンティティを取り戻し、自分の「根」を探す課題に取り組んでいます。
Lowking 姚宇謙
2022月光.海音樂會演出團隊
