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08/23︱鄭宜農

絶えず変化する美しいプラネット、掴みどころがない音楽の詩人です。暖かく真心込めた口調と、独特な感情の感染力を持ち合わせた彼女の音楽は、すっと観客の心に入りこみ、観客と一体となります。溢れ出る創作エナジー、自信と才能に満ちた特質を持つ彼女は、若い世代から愛されてきました。2018年〈趨光 phototaxis〉コンサート後、ファンからは「私達の光」と呼ばれるようになりました。

2007年に映画《夏天的尾巴(夏のしっぽ)》で主演としてデビューし、サウンドトラックでは5曲のオリジナルソングを制作しました。当時の歌声はまだ初々しく素直で、この世界にできないことはないと言わんばかりでした。2011年正式に初アルバムとなる《海王星》をリリース、まるで自分の世界に住んでいる異星人のように、インディーズ音楽界に降臨しました。その後、バンド「猛虎巧克力」を結成し、《夜工廠》と《怡君》、スタイルが全く異なるロックアルバムをリリースしました。同時に、バンドの仲間たちと特別企画チーム「小福気」を結成し、ボーカルとメイン作詞作曲の身分から一旦離れ、「ギタリスト」の世界に入り鍛錬しました。2017年にソロでの活動を再開し、アルバム制作を全て自分が担当した《Pluto》をリリース、これまでの鄭宜農とは一線を画する姿が見られます。

現在の鄭宜農はより完全な姿で、厭世的な空気が漂う現代において、リスナーがもつ人として自らの孤独に対するあこがれを補うスタイルを貫き通しています。詩的なスタイルを持つ彼女ですが、彼女が語りたい、すべての人に聞かせたいのはそれまでとは異なる、自分自身の集団意思を超えた、人として最も基本的な感情欲求であり、定義することのできない、根本的な感覚への投射に近いものがあります。そのため、それぞれの曲が会話する対象は、恋人や友達、愛人だけではなく、「人」という生き物そのものなのです。《給天王星(天王星へ)》は、生命の本質に近づいている作品であり、それが構築しているイメージは、まさに鄭宜農が歩んできた30年の歳月であり、追い求めている姿 – 絶対にシンプルな識別方法で満足することなく、歩みを止めない思想家なのです。

鄭宜農

2021月光.海/08月份/演出團隊