
歌手、作詞家、司会者であり、台東排湾族人である。第十五回金曲奨最優秀コーラス奨、第二十八回最優秀原住民語アルバム賞を受賞したことがある。2003年に女子バンド『阿爆&Brandy』でデビューし、同年にリリースした中国語アルバムは、翌年の金曲奨を獲得。その後阿爆は音楽創作や制作に専念した。2012年に原住民族テレビに招待され、現在に至るまで司会を務めており、その間も音楽作品を作り続けている。2014年は祖母、母親と三人で、全母語からなる歌謡アルバム<東排三声代>をリリース、台東排湾族結婚式の伝統的な歌謡を記録した。2016年、全母語で歌う初の個人アルバム<vavayan.女人>をリリース、アルバム内では異なる世代の排湾族女性の価値観を物語っている。2019年、二枚目の母語創作アルバム<Kinakaian母親的舌頭>では、エレクトロニック音楽と台湾異民族の母語を融合させた。阿爆は原住民族文化を芸術的な形式で表現し、より多くの人に台湾原住民の伝統価値の美しさを広めるために力を尽くしている。