
2009年に結成したCicada。ピアノ、ギター、ヴァイオリン、チェロの四種類の楽器から成り立っている、Cicada(蝉)という名前をつけたのは、人々が蝉に気がつくのは、鳴き声が聞こえた時で、姿が見えた時ではないからだ。
2013年、Cicadaは台湾の土地のために創作を始めた。《邊境消逝》のテーマは西海岸で、《仰望海平面》は台湾の東海岸と東部諸島を取り囲む太平洋を表現している。この2枚のアルバムは、土地が様々な移り変わりに対する気持ちを想像している。それらの思いを《Ocean》にまとめあげ、日本のFlauよりリリースされた。
2016年には「告別」をテーマにしたアルバム《Farewell》を発表。EP《Over the Sea/Under the water》(2010)、アルバム《散楽的時光》(2011)、そして《一起走吧》(2012)から14曲選び、新たにリミックス、編集を加えたものになっている。
2017年、Cicadaは人類と海の関係、そして動物の現状を描こうと試みた。アルバム《不在的你們都去了哪裡》の中では海から来たイルカだけではなく、サンゴやウミガメ、そして都市部に住む猫や山にいる鳥も含まれている。
結成10年目を迎える2019年、Cicadaは海から山へと歩みを進め、台湾の山や森をテーマにした《走入有霧的森林(霧のある森へ)》をリリース。このアルバムでは音楽を通じて登山の日記を書き記し、より広い視野で彼らの家を描いている。
cicada四重奏